vol.52 「改正文化財保護法成立」、ユネスコ「世界の記憶」改革案決定へ、「少年法改正案について」 ~ 中川郁子のメルマガ/中川ゆうこの“ゆうこう(有効・友好)便” ~

こんにちは、中川郁子(ゆうこ)です。

4月も後半となり、大型連休に何をしようかと考えている方も多いと思いますが、新型コロナウィルス感染症の「まん延防止等重点措置」の対象地域も10都府県に広がっていますので感染防止に十分努めながら、ゆっくりと休日を楽しみましょう。

大型連休過ごし方のイメージ

改正文化財保護法成立

さて、4月16日(金)、文化財保護法の改正案が参議院本会議で可決、成立しました。今後は、文化庁が具体的な基準を定め、7月までに施行される予定です。

保護対象は、担い手不足などで継承が危ぶまれる地域の祭りや郷土料理のほか、茶道や書道なども想定し、幅広い対象の保存と活用を図ることになるものと思います。登録されれば、国が保存や公開に必要な経費を補助することになります。

文化財保護法のイメージ

ユネスコ「世界の記憶」改革案決定へ

また16日未明、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の執行委員会は「世界の記憶」(世界記憶遺産)の登録について、これまではユネスコ事務局長が決定権を持っていましたが、今後は加盟国で構成する執行委員会の承認制とする新制度とすることを決めました。

他国の申請案件に異議があれば申し立てできる仕組みも導入し、関係国間の協議を無期限で行い、解決まで審査を保留することになるとのことです。今回の改革案は「南京大虐殺の記録」の登録をきっかけに、日本政府が「政治利用される懸念がある」などと改正を働きかけていたものです。

今後、注目されるのは「慰安婦問題の関連資料」です。同資料は、2016年に民間団体によって申請されましたが、ユネスコは2017年に登録を見送っています。ユネスコが今後、取り扱いの方針を示すとみられます。

ユネスコイメージ

少年法改正案について

ゆうこう便vol.28でお知らせした、事件を起こした18、19歳の厳罰化を図る少年法改正案が、4月16日(金)、衆議院法務委員会で賛成多数で可決されました。

ゆうこう便vol.28 https://nakagawa-yuko.jp/?p=2127

成人年齢が来年4月に20歳から18歳に引き下げられるのに合わせた措置です。現行の殺人や傷害致死などに、強盗や強制性交などを追加し、起訴後は実名報道も解禁されるようになりますが、厳罰が必ずしも必要だとは考えておりませんが、少年による犯罪が起きないように法制化することは重要だとわたしは思います。

少年法改正イメージ

2021年4月19日
中川郁子(ゆうこ)

     

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