vol.4  営業自粛している帯広・十勝「地方創生モデル」の事業主の皆様へ 中川郁子(ゆうこ)の“ゆうこう(有効・友好)便”

中川ゆうこの“ゆうこう(有効・友好)便”

こんにちは、中川郁子(ゆうこ)です。

5月21日(木)、政府発表において、北海道、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県の緊急事態宣言は継続されることになりました。
引き続き、感染拡大の防止に努めてまいりましょう。

また、宣言が解除された地域の皆様も気を緩めることなく、引き続き感染予防にご協力をお願い致します。

新たな感染者は減少する傾向にありますが、第2、第3波に備えながら、経済を立て直して行かなければなりません。

国の第1次補正予算の役割は、小規模・中小企業の経営や雇用、生命を守るための応急処置でありましたことから、来週にも閣議決定される予定の第2次補正予算案は、経済の復興につながるものでなければなりません。盛んに報道されております「家賃補助」や「雇用調整助成金」の限度額拡充は、第1次補正予算を補うものではあり、経済復興の十分な後押しにつながるものではありません。自民党が主張している「予備費」の拡充では、感染の第2派、第3派に備え、地域の実情に合わせた対応をするためには、「地方創生臨時交付金」を大幅に増額することが必要です。

5月16日(土)の北海道内における営業自粛の一部解除に伴い、十勝では営業活動を再開している事業者の皆さんがいます。
営業活動の再開とは言うものの、関係者の皆様の「苦悩」が至るところに垣間見る状況にあります。

写真は、帯広の人気観光スポット「北の屋台」です。ここでの醍醐味は、観光客と地元客が肩が触れ合う近さで交流しながら、十勝の「食と農」を堪能するところにあります。
「一見さん、大歓迎!」が十勝流であり、「十勝の野菜は甘くて美味しいね!」などの会話が弾んでいた「北の屋台」です。時に生産者がお客として顔を出し、対面で店主が観光客へ地元の話題を提供する。まさに顔が見える農業と店主と遠隔地からの消費者のハーモニーが作り上げた「地方創生」のモデルです。

今週からの営業再開において、「新しい生活様式」を踏まえながら、経営を継続するために、弛まぬ努力を重ねているように感じております。

このようなことを考えていると、最近しきりに思い出す言葉があります。それは、数十年前に農家の方から教えていただいたフレーズ。

「自分たち農家は、農作物を作っているのではない。土を作っているのだ。」

これは、十勝の約50%に分布する火山性土(黒ボク土)という養分が少なく、風害も生じやすい土壌を、開拓以来の農家・農業関係者の皆さんによって肥沃な土地に作り変えた歴史を意味するものです。
以上、それでは、良い週末をお過ごし下さい。

2020年5月22日 中川郁子(ゆうこ)

     

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