vol.182 「臨時国会」、「北海道消防大会」、「十勝川治水100年記念式典」 ~ 中川郁子のメルマガ/中川ゆうこの“ゆうこう(有効・友好)便” ~

こんにちは、中川郁子(ゆうこ)です。

先週20日(金)、第212臨時国会が召集されました。この国会では、経済対策のための2023年度補正予算案の成立に全力をあげ、物価高騰対策などをしっかり行なって参ります。会期は12月13日までの55日間、与党の一員として全力で頑張って参ります。

これからの一年間、自由民主党内では、内閣部会長代理、生活安全団体委員長として、主に警察庁、こども家庭庁、消費者庁などを担当させていただきます。また、衆議院では、外務委員会理事、国土交通委員、地域活性こどもデジタル特別委員、北朝鮮による拉致問題特別委員として、頑張って参ります。

先週の十勝では、地域の皆さまが予てより準備を重ねて来られた、大きな行事が二つありました。

ひとつ目は、19日(木)全道179市町村の消防関係者1300名が参加して開催された、第75回北海道消防大会(場所:音更町文化センター)です。

大会では、表彰状・感謝状の授与式、大会宣言・決議が行われ、阪神淡路大震災で陣頭指揮をとられた元消防庁長官で、日本消防協会会長の秋本敏文様がご挨拶されました。

秋本様は、いつも自由民主党消防議員連盟の会議にもご参加して下さり、大変お世話になっている方ですが、北海道庁で通算9年間勤務されたご経験を話されたうえで、「地球規模の気候変動による大規模自然災害や地震・津波、人口減少に少子高齢化、新型コロナ感染症など様々な事情により地域社会が変わって来ている。北海道は広域で、それぞれの地域事情もある中で、信頼関係を築くのが消防団員の役割だ」との祝辞は、参加者の皆さんの心に残るものであったと思います。

ふたつ目は、21日(土)、帯広市内で開催された十勝川治水100年記念式典です。一般住民向けにもシンポジウムが開催されました。

明治16年「清冽玉の如き水郷オベリベリ(オベリベリ=アイヌ語の川尻がいくつも分かれる川がなまったもので、帯広になったと考えられる)」と詠んだ十勝に開拓の鍬を下ろした、依田勉三率いる晩成社が最初にたどり着いたのは、十勝川河口の大津(現在の豊頃町)でした。

その後20年間、全国からの入植者は十勝川を上って行きます。開拓者にとって予想しなかったのが、明治31年の大洪水で2000戸の農家が被害にあったと記録に残っています。

その後、1918年(大正7年)に治水計画の大綱、1923年(大正12年)に十勝川治水事務所の設立をもって、本格的な治水事業が始まりました。今からちょうど100年前のことです。その後も十勝川の氾濫は繰り返されましたが、そのたびに治水工事の不断の努力によって、水を治め、肥沃な大地へと十勝が発展して参りました。今日では日本を代表する穀倉地帯となり食料供給基地として十分な役割りを果たしています。

2016年には台風が連続して上陸・接近したために大きく被災したことは記憶に新しいところです。

治水事業計画が見直され、現在では4340億円の事業が始まっています。河道掘削だけでなく、札内川ダム堰堤改良事業が着手、現在要求している糠平ダム嵩上げなど、新たな100年に向かって歴史が始まっています。


以前から、十勝川の治水対策の必要性や政府への要請活動を報告して来ました。これからも十勝川流域全体の命と暮らし、産業を守るために頑張ります。​​​​​​​

2023年 10月 23日
中川 郁子(ゆうこ)

     

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