こんにちは、中川郁子(ゆうこ)です。
昨日23日は「霜降(そうこう)=霜が降りはじめる頃」。暦のうえでは秋も深まり、少しずつ次の季節が近づいているという感じでしょうか?朝晩の気温差が大きくなっています。皆さま体調管理には十分気をつけましょう!
突然ですが、読者の皆さまは「店開き」と聞いてなにを思い浮かべますか?東京永田町では、大臣の所信表明から始まる「各委員会」のスタートのことを「店開き」と言います。
先週21日(金)、私が理事をしている外務委員会でも”政務三役”と呼ばれる、大臣、副大臣、大臣政務官が挨拶し「店開き」しました。
大臣の所信表明を受けて、26日(水)開催の外務委員会では、私がトップバッターで質問に立つことになっています。その様子については、来週号で報告させて頂きますので、楽しみにお待ちください。
17日(月)は、毎年恒例となっている自由民主党野菜果樹畑作小委員会(私は事務局次長)が、十勝幕別町で開催され、甘味資源作物についての意見交換会が行われました。
十勝地域での甘味資源作物とは、基幹作物の一つでもある「テンサイ(ビート)」のことで、砂糖の原料となるものです。
コロナ禍で土産物などの売れ行きが減少したことや日本人の嗜好の変化などにより、近年は砂糖の消費量が低迷し、十勝本別町の製糖工場では来年三月で製造を終了すると発表しています。一方で、テンサイを作る農家の皆さまからは、同じ作物を植え続けることによる「連作障害」を防ぐためにも「輪作体系」を守り、地力を維持するためにテンサイの作付けは必要であると、昨今の砂糖離れの傾向を懸念しています。
全国旅行支援や、インバウンドの方々が増加していますが、旅行と言えばやはり「お土産」が気になります。
酪農王国「十勝」には、乳製品、海産物、農産物とたくさんの美味しいものが揃っていますが、季節的にも個人的にもお薦めしたいのが「あずき」です。
北海道は、あずきの国内生産量が全国一位。全国シェアは約9割を占める「あずき」の一大生産地です。中でも「十勝」はその7割を生産していて、上質な「あずき」が多いため、国内でも高級和菓子店での引き合いが多いことでも知られています。
最近では、「アンペースト」「発酵あずき」「スライスようかん」など、以前とは違ういただき方も注目されていて、ポリフェノールや食物繊維の含有量の高さなど健康効果が評価されているからだと思います。
あずきは昔から地力の良いところで育つと言われていますが、小麦を収穫した畑に堆肥をすき込み、あずきを植える準備を始めます。先程の「輪作体系」です。農家の皆様の知恵で、美味しいあずきが作られています。
因みに、私は無類の”あんこ好き”です。中学生のころ、よく食べていたのが「井村屋さんのあずきバー」…父がとても好きだったので、必ず冷凍庫に入っていたのを想い出します。このあずきバーのあずきも、実は十勝産。ところが2018年に国内産あずきが高騰し、北米産あずきを使用したところ、売れ行きがガクンと落ちたそうです。
今では、あずき100パーセント十勝産、砂糖と塩も100パーセント北海道産なのだそうです。
そして私が新たに見つけて食べているのが、セイコーマートさんの十勝産「白まめバー」。とてもまろやかで美味しいです。
この商品は、北海道でしか買うことができないそうですが、北海道池田町産絹てぼう豆使用とあります。てぼう豆?と聞き慣れない方もいらっしゃると思いますが、十勝の農家さんの話しを聞いていると「テボー」という言葉がよく出て来ます。
農林水産省農産局穀物課 東野昭浩課長にお話を聞いて参りましたところ、てぼうは「手亡」と書きます。手亡は、小粒のインゲン豆を指し(日本では)和菓子の白餡の材料として使われています。明治時代に十勝地方で栽培されたのが始まりで、大正時代には網走、上川地方にも普及し、かつては輸出作物として生産量を伸ばしていました。名前の由来は諸説ありますが、もともとは半蔓性の品種で、手竹(てだけ)と呼ばれる竹の支柱が不要なため、手亡(てぼう)と呼ばれたと言うことです。今は品種改良され、半蔓性の品種は栽培されなくなったそうです。
その他、先週の活動を写真で紹介します。
2022年 10月 24日
中川 郁子(ゆうこ)