こんにちは、中川郁子(ゆうこ)です。
早いもので、11月も最終週となりました。今年も残すところあと一月となりましたが、来週からは臨時国会が始まります。
政府は26日(金)の臨時閣議で、新たな経済対策を盛り込んだ21年度補正予算(案)を決定しました。12月6日(月)に召集される臨時国会に提出し、年内の成立を目指します。
先週末、農林水産省と自由民主党の野菜果樹畑作物等対策委員会で、美幌・本別などを視察してきました。目的は、オホーツクや十勝など北海道で生産している「ビート」(てんさい)の加工工場を視察し、生産者との意見交換会で生の声を聞くというものです。
ビート(てんさい)についてご存知ない方も多いと思いますので説明しますと、ビートは砂糖の原料となるもので冷涼な気候を好むため、日本では北海道でのみ生産される「寒冷地作物」です。
春先に苗をつくりGWごろ畑に植えられ、土の中でハンドボールぐらいの大きさに育ったころに収穫し、製糖工場で加工され「精製糖」になります。安い外国産の砂糖との差を埋めるため「糖価調整制度」で守られてきた国内産の砂糖ですが、人口減少と甘さ控えめといった人々の嗜好の変化により砂糖の需要が減少し、製糖工場の経営に影響が出ています。
JAグループ北海道では、砂糖を使ったレシピ紹介など「天下糖一プロジェクト」と称したキャンペーンを行い、砂糖の消費拡大・イメージアップに取り組んでいます。今後は政府でも、国内産砂糖の需要喚起など対策に取り組むこととしています。
冒頭でも触れましたが、来週からは臨時国会が召集されます。本国会は、閣議決定された補正予算を成立させる事が主な目的ですが、自由民主党では併せて令和4年度の税制改正大綱を作ったり、令和4年度の予算案を作ったり、12月はギリギリまで忙しい時となります。
皆さまに楽しんで戴いている「ゆうこう便」ですが、暫くは不定期での配信となりますことお許しください。
2021年 11月 29日
中川 郁子(ゆうこ)