こんにちは、中川郁子(ゆうこ)です。
3月下旬になってもまだまだ寒い十勝ですが、周囲では、春の訪れとともに始まるビートの育苗作業が始まったり、幕別町には春の来訪者「白鳥」が飛来しています。
16日(土)は、豊頃町で小学校・中学校の併設校舎落成式典がありました。
かつての豊頃町は、藻岩、礼文内、党内、報徳、長節、二宮など、たくさんの小・中学校がありましたが、少子化などによる統廃合によって現在では小学校が2校、中学校が1校にまで減少しています。
この現状を踏まえ、次の時代を見据えて併設校舎化に踏み切った豊頃町の新校舎は、冷暖房完備、I CT化など最先端の環境が整備されています。
もうすぐ新学期。笑顔で登校する子どもたちを想像すると、私の心もわくわくします。元気に登校してください。
豊頃町は、十勝地方の開拓が十勝川を遡上する形で進んだ歴史から「十勝地方発祥の地」とされていますが、十勝川下流の低平地に位置し泥炭土壌で排水性も低いことから、歴史的にも冠水被害に悩まされている地域です。
その対策として、これまでにも排水機場の整備やポンプ車の配備などを行って内水対策を行ってきましたが、十勝川治水計画の見直しにより「河川の掘削土を利用した農地盤上げ」として、今後30年間、十勝川から出る掘削土を利用して地盤を上げる事業が実施されることになりました。
この事業は、国土交通省・北海道・豊頃町と地域の農家の連携で開始されるもので、これら連携は国内ではじめての試みとなります。
少し日にちは遡りますが、今月13日(水)長年の友人である台湾の外交官の張さん(横浜総領事)と、台湾貿易事務所トウ所長と石川昭政衆議院議員とともに「日台スタートアップ連携」を立ち上げました。
日本と台湾には国交はありませんが、日本政府は台湾を、自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった基本的価値や原則を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する極めて重要なパートナーであり、大切な友人であるとしています。
我が国は、台湾の輸入相手国・地域として2位、輸出相手国・地域としては4位となっています。(2022年調べ)
いままでは主な輸出入品目として、機械・電気機器が多かったのですが、これからはより多くのIT関連等のスタートアップ企業が連携していくと考えられます。それらの企業の皆様にとって有効なプラットフォームを作ることが目的です。
例えば、人手不足が課題である日本の教育産業や介護サービス事業などが、AIなどの最先端技術を得意とする台湾IT大手と連携していくなどの可能性があります。もちろんお互いの農林水産品も魅力的だと思います。
最後になりますがシネマ太陽帯広で、「おしゃべりな写真館」という素敵な映画を観ました。
主演は、賀来千賀子さん、橋爪功さん、中原丈夫さんという豪華メンバーで、十勝鹿追町がロケ地です。帯広で先行上映されていましたが、29日からは札幌、旭川、北見、釧路、東京(新宿)で上映されます。
北海道の美しい四季折々の風景と家族の情景を描いています。涙なくして見られませんので、ハンカチ二枚以上を携行して映画館にお出掛けください。
https://syashinkan.warabifilm.co.jp
2024年 3月 18日
中川 郁子(ゆうこ)