こんにちは、中川郁子(ゆうこ)です。
早いもので7月に入りました。
どこまでも澄み切った空気と爽やかな夏を迎えた北海道です。
1日(土)、先週お知らせしました「第1回 水を考える会セミナー」を、帯広市内にある「とかちプラザ大集会室」で開催しました。
前日の30日(金)、講師としてお招きしたグローバルウォータ・ジャパン代表の吉村和就(よしむらかずなり)先生と銀座テーラー会長の鰐淵美恵子(わにぶちみえこ)さんをご案内して、帯広畜産大学、J A大正、自治体関係者の皆さまとの意見交換をしたのち、幕別町、芽室町の農業現場のSDGsの取り組みを見学していただきました。
十勝がはじめてという鰐淵会長も、すっかり十勝ファンになっていただきました。
少し時が戻りますが、大切な顧客の古着(ウールリサイクル)と古紙を混ぜて開発した「混抄紙(こんしょうし)ポット」を使用してメロンを作りたい…と、鰐淵会長からご相談をいただいたのが、昨年の暮れのこと。
ゆうこう便vol.66でご紹介した「帯広メロン」を生産・販売している、キサキ糧穀の鬼崎友宏さんにお願いして今年2月に種をまき、帯広畜産大学の長澤秀行学長やJ A大正の森和裕組合長にもアドバイスをいただいて参りました。
来月には、メロンの収穫ができるそう…
帯広と銀座を繋ぐ「メロン」本当に楽しみです。
吉村先生は、地球上にある水(14億立方キロメートル)のうち、人が生活に使える可能性のある水はわずか0.8%、地表面にあって安全ですぐに飲める水は0.01%と地球の水の量をお示しになりました。
そのうえで、地球温暖化により北海道の農業が受ける影響と今後の可能性について、ご説明くださいました。
十勝の豊富な地下水も地球温暖化によって減少すること、そして、北海道の他地域に比べて土壌のリンが減少しているとのことでした。
しかしながら、温暖化による影響は本州の方が大きく、本州で生産されている作物を、今後は北海道で生産できる可能性もあり、更に付加価値をつけて行くことが重要。下表のカロリーベースの自給率では日本一であっても、生産額ベースでは四番目。まだまだ頑張れる余地は、あるとのことでした。
吉村先生、鰐淵会長をお迎えしての講演は、想定していた人数よりも多くの方々がご来場され、参加されたすべての皆さまが、それぞれの分野での課題を認識し、1時間半の時間があっという間に過ぎました。
帰り際、参加された沢山の方から「多くのことを考えさせられた」「有意義な時間だった」「今後も様々な勉強会に参加したい」など、たくさんの感想をいただきました。
講師の御二方、ご来場いただいた皆さま、そしてセミナー開催にご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
今後も、十勝の未来に向けて頑張って行きたいと思います。
2023年 7月 3日
中川 郁子(ゆうこ)