こんにちは、中川郁子(ゆうこ)です。
このたびの石川県能登地方で発生した地震により被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。
報道でご承知の方も多いと思いますが、本日8日から新型コロナウィルスの感染法上の分類が、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられます。
ウィルスの発生から3年余りが経ち、これまでの間に取られてきた様々な対策・対応が大きく変わります。最新の情報をまとめてみます。
感染症法の類型は、感染症の予防と流行を抑えるため、危険度順に「1から5類」まであります。では、今までの2類から5類に下がることでどうなるかと言うと、法律に基づいた政府や都道府県などが取る措置が変わり、感染者への入院勧告、外出制限、マスクの着用(屋内推奨)、感染者の把握、医療的な措置などが変わります。飲食店などへの営業短縮要請もなくなります。
わたしたちの生活に直結する事項を4つにまとめてみると、
(1) 感染者数の公表は週1回となります。
感染動向の把握方法が「全数把握」から「定点把握」になり、5千の定点医療機関からの報告を国立感染症研究所が集計し、週1回金曜日にウェブサイトで公表します。重症者数や入院患者数は報告を継続します。
(2) 体調不良時に取るべき対応が変わります。
○コロナが疑われる場合は、国が承認する検査キットによる自主検査が推奨されます。
○症状が軽い場合には自宅療養します。重症者化リスクが高い場合や症状が重い場合には医療機関に連絡します。
○法律に基づく外出要請自粛はなくなりますが、翌日から5日間は自粛することが推奨されています。
(3) 学校の感染症対策は大幅に緩和されます。
○児童・生徒の体温を毎日チェックして提出させたり、教室内での座席間隔の確保も必要がなくなります。
○感染した児童・生徒の出席停止期間は「発症から5日間が経過し、かつ症状軽快後1日を経過するまで」に短縮されます。同居家族が感染しても、本人が感染していなければ出席停止の対象になりません。
(4) 医療費は原則自己負担になります。
○限定的だった外来患者の医療機関は、季節性インフルエンザを診察する内科や小児科に広げていき対象医療機関名を自治体が公表します。
○医療費は自己負担ですが、高額な治療費は公費負担を続けます。
○入院患者は、受け入れ実績がある施設が当面中心ですが、将来的には全病院で対応できるようになります。
○入院費については毎月の自己負担額に上限を設けて「高額医療制度」を適用し、さらにそこから最大2万円を軽減します。
わたしの連休は調べものをしたり、今週と来週の委員会質問の準備をしながら、地元で英気を養いました。
帯広市役所11階にある市民ホールで勉強中の高校生に混じりながら、雄大な日高山脈の景色を楽しんだり、久しぶりにゆっくり物事を考える時間になりました。
2023年 5月 8日
中川 郁子(ゆうこ)