こんにちは、中川郁子(ゆうこ)です。
先週は、台湾との「議員外交」のため18日(金)から2泊3日で台北に行って参りました。台湾とは、政府間の交流ができませんので「議員外交」がその役割を果たします。
この訪問を後押しして下さったのは、台湾立法院(日本の国会)の游立法院長(同議長)です。
游立法院長とは、30年以上の長きにわたりお付き合いがあり、この日も「中国は仮面を被りながら覇権主義的な国家であると警鐘を鳴らした、最初の政治家が中川昭一である」とのスピーチに始まり、「中川昭一の警鐘が、安倍晋三首相に受け継がれ、両氏の悲劇的な死があったことは痛恨の極みであるが、米日台で同じ価値観を共有しながら、平和と民主主義を守り抜く必要がある」と結んで下さいました。
その後、游立法院長のご配慮により、超党派の若手の立法委員の皆様と会食しながら、2時間の意見交換をさせて頂きました。
外交部(日本の外務省)では、蔡副大臣と会談し「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)」や「台中両岸関係」について、忌憚のない意見を交換させて頂きました。
行政院農業委員会(日本の農林水産省)では、ALPS処理水の放出と日本の水産品について、冷静な対応を依頼したところ、台湾側も「科学的な見地で説明していく」との回答をいただく事ができました。また、十勝産の農林水産品についても、積極的な売り込みをさせていただきました。
その他、旧知の経済人の皆さんと交友を温めさせていただきました。華南銀行の林副理事長、台湾工商企業連合理事長許顕栄様など、久しぶりにお目にかかることができました。さらに前・桃園市長、国家発展委員会(日本の経産省、財務省)大臣、秘書長(日本の内閣官房長官)にもご紹介いただくなど、新たなご縁もいただきました。
「ゆうこう便vol.18」でもご紹介しましたが、2020年7月30日に97歳で生涯を閉じた、尊敬する李登輝総統が眠っておられる軍人墓地に伺い、ご遺族の許可をいただき、ご冥福を祈念させていただきました。
生前に親交があった李登輝総統は、台湾の民主化を成し遂げ、民主化の父と呼ばれています。その功績は大きく台湾は基本的価値観を共有する日本には欠かせないアジアのパートナーとなりました。日本統治時代に青春時代を過ごされ、新渡戸稲造に啓発された若き日を思い起こされ、晩年は、戦後の日本人が忘れて来た「日本精神」を取り戻すように常に叱咤激励して下さいました。
自由と民主主義は、当たり前に与えられるものではないことを学生に伝えるため、李登輝総統基金会が李登輝記念図書館を台湾大学に設置すべく大学側と協議を始めているそうです。
時期が来ましたら、日本でも協賛のお願いなどの活動もさせて頂きたいと思います。
本日23日(月)午後から、通常国会が召集されます。会期は6月21日までの150日間となりますが、疲弊した経済を立て直すための対策や異次元の少子化対策など国民生活に直結する23年度予算案と関連法案の早期成立に向け、全力で頑張ります!
2023年 1月 23日
中川 郁子(ゆうこ)